テンペスト


ヘレン・ミレン主演の『テンペスト』を観ました。

テンペスト [DVD]

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テンペスト (白水Uブックス (36))

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シェイクスピアはこの作品を最後に〜”なんて、宣伝していたりしたけど…
あんまりシェイクスピアに敬意が払われていない印象…←

たしかに女性に設定を変えたことで、勉学に励んだことや親子の説得力は増したような気がしました。
特にミランダをファーディナンドに渡す時には女性特有の…なんというか、母の柔らかさを感じたんですよね。
でもやっぱりなんでわざわざ女性…?変える必要性は感じなかったなぁ。柔らかさを得た代わりに威厳がなくなった感じ。


あとは映像が美しくなかった。わたし的にはこれが問題!
ロマンス劇だし、妖精や魔法といった少し幻想的なイメージがあるものだし、あんなにハキハキ描かれちゃうと嬉しくない…。
わたし、そんなに「CGいや!」ってタイプではないのですが、エアリエルの動きとか…気持ち悪い域でしたもん。あの使い方は結構ニガテ。

キャリバンが奇怪どころか物凄いカッコ良くしか見えなかったのもある意味問題かもしれない(笑)

音楽はシーンによってかなり違った印象。
キャリバンたちシーンは特にドンチャンと慌ただしかったです。
分かりやすいっちゃ分かりやすいのだけれど、メリハリがついているようで…なんか一貫性を感じない。
衣装も凝ってはいるのだけれど…という気分でした(・・`)

パパっと進んだのが気になって、見終えてすぐに戯曲を読んでみたのですが…かなり忠実だったのですね。

映画館に行く気にさせられた日本版の予告編はやっぱり好きでしたよ(笑)
予告って本当に面白い。それだけで1つの作品だもんなぁ。